前之園ゼミ:「痙攣的な美」を求めて
2024年度前之園ゼミではアンドレ・ブルトンが『狂気の愛』(1937)で述べている「痙攣的な美」の定義について皆で考えています。 「痙攣的な美とはエロティックで=覆われていて、爆発的で=固定的で、魔術的で=状況的なものだろう、さもなくば存在しないだろう。」(アンドレ・ブルトン) " La beauté convulsive sera érotique-voilée, explosante-fixe, magique-circonstancielle ou ne sera pas." (André Breton) 上記のように、対になる形容詞をふたつずつ組み合わせた3組の謎めいた形容詞が用いられています。この3組の形容詞について、『狂気の愛』を熟読し、グループティスカッション(ワールドカフェ)を通して、皆で少しずつ謎を解き明かしてきました。 仲間とともに徹底的に考え抜いたあと、授業用掲示板に自説を披露してもらっています。毎回とても興味深い考察が並びます。