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田口ゼミ:第1回アイスブレイク

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 田口卓臣教員のゼミが始まっています。  初回は、アイスブレイク。共同作業を進めていくには、お互いを知り合うことが不可欠です。  ただ初回にもかかわらず、みなさんの発表は、とても立派でした!  授業の途中で、恒例のグループ交替。席の移動は、<気分転換>の時間でもあります。  田口ゼミでは、<立ち歩き>OK。 (じっと座ってるだけだと、退屈になりますから) 初回アウトプットの一部が、こちら。 この1枚を見るだけでも、テーマの広がりを感じ取れます。 みなさんの協力のおかげで、よいスタートとなりました! 感謝! ★参考情報 田口ゼミ:2024年度のゼミ内容 (chuo-bun-futsubun-gobun.blogspot.com)

学谷ゼミ:2024年度のゼミ内容

  ★ 2024 年度より、翻訳を提出しても「卒業論文」( 8 単位)としては認められません!       学谷 亮 (がくたに・りょう) 授業内容:  このゼミでは、フランス近代詩、とりわけ「象徴主義」の詩人たちの作品を読んでいきます。 2024 年度は、韻文詩を中心に取り上げます。フランス文学のなかでも、詩は何となくとっつきにくく感じている人が多いかもしれません。しかし、フランス語をしっかり学んだ皆さんにこそ、詩に親しんでもらいたいと思っています。小説や戯曲と違い、詩はストーリー性が希薄ですが、それだけに単語一つ一つにきわめて大きな負荷がかかります。それに加えて、音節数や脚韻といった音声上の工夫も凝らされています。そのため、フランス詩はフランス語で読んでこそ真の理解に達するのであり、日本語訳で読むのとは体験としての質が決定的に異なるのです。  前期は、皆さんが詩を原文で分析・解釈できるようになるための手ほどきを行います。韻律の規則や辞書の使い方、注釈書や参考文献の調べ方など、習得すべき知識・技術は多くありますが、ワークショップ形式によってできるだけ楽しみながら身につけてもらえるようにしたいと思います。もちろん、これらは詩以外のジャンルについて研究する上でも役立つでしょう。後期は、皆さんによる発表が中心となります。ボードレール、ランボー、マラルメなどいくつかの詩人を選び、詩人一人につき学生数名でグループを組み、詩の分析と解釈を披露していただきます。また、卒論を準備している 4 年生には、夏休み明けに中間報告をしていただく予定です。  なお私は、皆さんの人格と自主性を最大限に尊重して指導にあたるというのが信条です。そのため、このゼミでは一人一人が責任をもって、主体的に活動することが求められます。授業内の課題にせよ、卒論・卒研の執筆にせよ、「教員にすべてお膳立てしてもらいたい」と考える方にはこのゼミは不向きですので、注意してください。自らの頭で思考する意欲をもち、「教員や他のゼミ生と一緒になって新しいことを勉強してみよう」という考えのできる方を心から歓迎します。   主な指導分野:  最も得意とするのはフランス近代詩ですが、 19 世紀後半から 20 世紀前半にかけてのフランス文学・思想・文化(美術関連を除く)にかんするテーマであれば、概ね指導可能です。また、日仏交流

前之園ゼミ:2024年度のゼミ内容

  ★ 2024 年度より、翻訳を提出しても「卒業論文」( 8 単位)としては認められません!       前之園 望 (まえのその・のぞむ) 授業内容:  本ゼミの履修生には、授業の前後及び授業時間中に、グループワークを含む多くの課題に取り組んでもらいます。ゼミへの参加を重視しますので、特別な事情なく半期につき 5 回以上欠席された方は成績評価の対象とはなりません。また、欠席は事前連絡を原則とします。 2024 年度前期は、アンドレ・ブルトンの『狂気の愛』( 1937 )を扱います。本作品は全部で 7 章からなりますが、 2024 年度は第 1 章を中心に精読します。第 7 章を除く、第 1 章から第 6 章までは、もともとは単独記事として雑誌に発表された文章ですが、一冊の本としてまとめられると、一貫したテーマのようなものが浮かび上がってきます。履修生は、授業が始まるまでに本書を通読して、全体の流れを把握しておいてください。グループディスカッションと発表を通して、考えを深めてもらいます。その一方で、学術論文の探し方・読み方・書き方、パワーポイントによる資料(動画)作成方法の基本も紹介します。 夏休み中には、任意のフランス文学作品の研究論文を紹介する「論文紹介動画」、フランス文学作品の楽しみ方を紹介する「フランス文学作品紹介動画」を作成してもらいます。〈ネタ集め〉として、今のうちからフランス文学作品を読んでおいてください。また、夏休みに日本国内でできるフランス文化(につながるような)体験をしてもらい、その概要を後期に発表してもらいます。 後期は、夏休みフランス文化体験報告会、卒論・卒研中間発表会などを行ってから、夏休みに提出してもらった「論文紹介動画」に関するグループディスカッションを行います。授業準備として、動画で紹介されている論文を毎回 2 本程度読むことが必要になります。 成績は、授業への参加度とレポート内容に基づいて評価を行います。 ゼミへの参加度が低い場合は、単位は出ません。 上記内容に関連する記事を語文コースブログに公開していますのでご覧ください。 ・「 前之園ゼミ:夏休みフランス文化体験報告会 」( 2023 年 10 月 12 日) ・「 前之園ゼミ:フランス文学作品紹介動画 」( 2023 年 11 月 3

田口ゼミ:2024年度のゼミ内容

★ 2024 年度より、翻訳を提出しても「卒業論文」( 8 単位)としては認められません!     田口 卓臣 (たぐち・たくみ)   授業内容 :    ★1 このゼミは、ほぼ完全「グループワーク制」です。教員が正解 を押しつけることはありません。「体験というプロセス」の中で獲得したものだけが、本物の知識になる、と考えるからです。そのようなプロセスを深めるために、グループワーク制を取っています。 ★2 ゼミ生は、 ほぼ毎回、「共同作業を通したアウトプット」をおこないます。 いろんな人と一緒に、作品を読み、話し合い、成果物を作り、人前で発表していきます。短い報告文、長めのレポートの書き方についても、「自分たちで発見」していきます。 ★3 このゼミで大切にしているのは、「自己管理」です。自己管理と共同作業は、実は矛盾しません。色んな人と協力して、一つの成果物を作るためには、それぞれが、他人に配慮しながら、自分を律することが必要になるからです。(30人規模のゼミで、毎回トピックを変えながらきちんとしたグループワークを維持するのは、教員の努力だけでは不可能です。)   このゼミでは、毎年1つのテーマを設定し、フランスの文学や思想、映画、マンガ、音楽、社会問題などを考察しています。これまで扱ったテーマは、「幸福」「世間」「「私」とは何か?」「心と身体」などです。 2024 年度のテーマは、「家族」です。(作中人物の「家族」や「家庭環境」に焦点を当てながら、分析を進めていきます。)  授業は「1グループ= 4 ~5名」のグループに分かれ、ディスカッションを中心に進めます。ほぼ毎回、それぞれの予習が不可欠となります。自分たちで LINE グループを作り、資料を調べ、役割分担やスケジュールを決め、授業時間外のリハーサルを重ねた上で、 1 年間で数回分のグループ発表(全員参加)をしてもらいます。  つまり、ゼミ生同士の積極的なやりとり、リサーチ、調整などが欠かせません。教員からの指示を待つだけの人、他人と協力するのが苦手な人は、このゼミには向いていません。しかし、逆に言えば、やる気のある人同士がきちんと組めば、ゼミでの共同作業は本当に楽しい時間になるでしょう。  現在、ゼミには、 4 年生 14 人、 3 年生 14 人が所属していますが、 24 年度は

フェリエゼミ:2024年度のゼミ内容

  ★ 2024 年度より、翻訳を提出しても「卒業論文」( 8 単位)としては認められません!     Michaël FERRIER ( ミカエル・フェリエ)   テーマ: Langue , littérature et politique chez les écrivains d’expression française   1) 授業概要・内容 : il s’agit d’étudier dans ce cours des écrivains d’expression française d’Europe, d’Afrique, des Caraïbes et de l’Océan indien. Pour chacune de ces zones géographiques , nous lirons des extraits de textes (écrivains du XXe siècle et contemporains),    en portant notre attention sur leur extraordinaire fécondité linguistique, leurs ressources poétiques et politiques, et les enjeux dont ils sont porteurs ? pour l’écriture et pour la pensée ? en ce début de XXIe siècle. 2) 作家 : Amadou HAMPATE BA (Mali) , Aimé CESAIRE (Martinique) , Edouard  GLISSANT et Patrick CHAMOISEAU (Martinique), Kateb YACINE (Algérie), Abdelkebir KHATIBI (Maroc), Agota KRISTOF (Hongrie), Emil CIORAN (Roumanie), Antonine MAILLET (Canada) , Axel GAUVIN (La Réunion) . Le cours fer

小野ゼミ:2024年度ゼミの内容

  ★ 2024 年度より、翻訳を提出しても「卒業論文」( 8 単位)としては認められません!   小野 潮 (おの・うしお) 授業内容 : ナポレオンはどのように描き出されてきたか    フランス革命の動乱を経たフランスに、革命の果実を引き継ぎつつ、革命の混乱を収束させる使命を担って登場したのがナポレオン・ボナパルトです。  コルシカの下級貴族の次男として生まれた彼は、革命を嫌って貴族たちが国外逃亡したフランス軍のなかで頭角を現し、イタリア方面軍の指揮官として目覚ましい活躍をし、次いでエジプト遠征軍の指揮を執り、さらには 1799 年ブリュメール 18 日のクーデタによってフランスの政権を握り、第一統領としてフランス政界の頂点に立ちます。  その後、ナポレオンは、 1804 年に「フランス人の皇帝」として皇帝位に登り、さらにはオーストリア、プロイセン、ロシアなどの大国を破り、兄のジョゼフをスペイン王、弟のルイをオランダ王、ジェロームをドイツの一部に設立したウェストファーレン王国の王、自分の部下で妹婿のミュラをナポリ王とするなど、ヨーロッパ全域の支配者のような存在になります。  しかし、スペイン戦役、ロシア戦役に失敗したナポレオンは、連合国軍にパリまで攻め込まれ、 1814 年に一旦退位します。連合国との協定により、イタリア半島に近いエルバ島の支配を認められて、その島への軟禁状態に置かれますが、自分に代って王位に復帰したブルボン家のルイ 18 世の国内での人気が高まらず、またナポレオン支配期以後のヨーロッパの姿を定めようとするウィーン会議も各国の利害調整が付かず紛糾するのを見て、フランスに舞い戻り再び高帝位に就きます。  しかし連合国軍との最終的な戦闘にワーテルローの地で敗れたナポレオンは、イギリスに身柄を確保され、南大西洋の絶海の孤島セント=ヘレナに送られ、その地に 6 年留まった後、 1821 年にその地で没します。  このようなナポレオンの生涯は、その支配期のみならず、没落後もフランス人、ヨーロッパの人々にとって強い印象を与え続け、彼の上昇と失墜のめまぐるしい生涯は、 19 世紀の青年たちにとって一つのモデルとして機能し続けました。  この授業では、文学者たちが、ナポレオンの姿をどのように描き出しているかを、「ナポレオン伝説」の

田口ゼミ:卒業式!

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 本日は卒業式!  田口卓臣教員のゼミで、集合写真をとりました。若者たちの晴れ姿は、もう16年みてきましたが、何度みても、すがすがしい!  (自分が学生のとき、こんなふうに感じたことはありませんでした。)  今年卒業するみなさんは、入学年度にコロナがやってきて、さぞかし大変だったろう、と思います。  しかし、ゼミでのグループワークや発表は、みなさん本当に見事でした!   2年間ありがとうございます!     *    *    *  ちなみに、昨年の卒業式にとった写真もアップ。アップを忘れていたことを、たったいま思い出しました(すいません!)

田口授業:中大生の制作動画+ 田口の経歴すこしだけ

★1:中大生の制作動画  田口卓臣教員が1年前に担当した授業「実践的教養演習」。その映像部門の履修生たちの制作した動画が、(気づいたら)2万回再生を突破していました! 【受験生必見】中央大学多摩キャンパスツアー - YouTube  1年たってもコンスタントに視聴されているようで、担当教員としてはうれしい限りです。  この授業は、青木滋之先生(哲学専攻)、清水善仁先生(日本史学専攻)、澁川幸加先生(特任教員)と一緒に、毎回のように試行錯誤しながら進めた授業でした。映画監督や、テレビ局のディレクターもお招きする、という豪華な授業でした。  1コマの授業でゆうに3コマ分くらいの労力がかかり、毎回の準備と調整が本当に大変でしたが、このように履修生が作った作品が、はっきりと成果を挙げているのを見ると、「やってよかった」と思えます。  ご覧になっていない方は、この機会にどうぞ。知られざる多摩キャンパスのスポットが、学生目線で紹介されています。    *  *  *  「実践的教養演習」では、田口ゼミから何名も参加し、他の成果も出してくれました。  以下の書物も、そのひとつ。 文学部の授業でモノづくり 『学びの扉をひらく』を刊行 | 中央大学 (chuo-u.ac.jp)  企画、制作、編集、校正など、すべての工程を学生自身が担当しました。学生たちが書いたコラムも入っています。 ★2:田口の経歴すこしだけ  「フランス文学の先生が、どうしてこんなことをするんだろう?」と不思議に思う人もいるかもしれません。しかし、私はもともと<フランス文学>の先生ではありませんでした。  今回は少しだけ、かつて関わっていたことをご紹介します。 ・四谷アートストゥディウム 芸術教育とは何か? | 「五ミリずれてるぞ!」 ―四谷art studiumの思い出の数々― (tumblr.com) ・8ミリ映画制作 悲しいだけ|作品データベース|PFF(ぴあフィルムフェスティバル)公式サイト  

前之園ゼミ:卒論タイトル一覧

前之園先生のゼミで提出された卒論タイトルの一覧です。 *2024年度より、翻訳は「卒業論文」として認められなくなります。そのため、リストからも翻訳は 除外してい ます。  ■2023年度題目 なんか論ーーシュルレアリスムで捉える自分 香りは自伝的記憶をたどるーー「香り」の可能性 フランスのヒップホップアーティストたちが描く社会の断面ーーフランス語ラップの影響と広がり フランスと日本のスポーツ振興政策ーースポーツ大国と呼ばれる 理由 スペクタクルの魅⼒ーー未熟な演者に機能はあるか ジダンの成功の要因ーーボールの魔法使いの物語 フランス文学とバレエーー『眠れる森の美女』 思考の器としての言語ーーフランス語と日本語の特性を通して メイクに対する意識における日仏比較研究 ペロー童話から読み解く生きる知恵ーー現代社会にも役立つ教訓 日本国内における起業率向上への検討―手間・教育・不安― ■2022年度題目 ミシェル・ド・セルトー『ルーダンの憑依』ーー魔女裁判の演劇性と宗教の道具化 フランスのカトリックと性 フランス人らしさは、フランス流育児から生まれるーーフランス流の育児による社会的自立と現代女性の社会進出による制度の構築、および、日本との比較- 多民族国家フランスとサッカー 日本のサブカルチャーとフランスでの浸透 ダフト・パンクからみるハウスミュージックの魅力 ~人は何故クラブで踊り続けるのか~ ■2021年度題目 フランス菓子と日本における洋菓子で重視される点 自伝の魅力とはーールソーの『告白』分析を通じて シャネルのモノづくりの継承 移民とフランス国民性 ~移民から考えるフランスの平等~ サッカーフランス代表から見る移民政策 フランスと日本の動物愛護の現状 ■2020年度題目 モーパッサン『ポールの恋人』研究 『星の王子さま』における挿絵ーー「稚拙さ」に隠された部分を考察 ファム・ファタルの多様性ーー破滅から読み取る個性 『クレーヴの奥方』における貞節ーークレーヴ夫人の貞淑さは不幸の源である シュルレアリスムは子どもを見習う  何故(シュルレアリスムにおいて)幼年期が重視されるのか エレノールの復讐

田口ゼミ:卒論タイトル一覧

  田口卓臣教員のゼミで提出された卒論タイトルのリストです。 *2024年度より、翻訳は「卒業論文」として認められなくなります。そのため、リストから翻訳は除外しています。 *田口ゼミでは、「卒業課題研究」においても、翻訳の提出は認めていません。 ■2023年度題目 独仏ペット先進国から学ぶ、 殺処分ゼロを目指す日本の未来(★優秀論文) スポーツと人種差別 アルベール・カミュにおける不条理と抗い モースの『贈与論』からみた「与える」行為に伴う義務とそのいびつさ フランスの結婚制度の変遷には、何が影響を与えていたのか ⼥性の社会進出とファッションの関係 ■2022年度題目 フランス語圏アフリカ文学の社会的役割 ―「抗い」の文学としての機能(★優秀論文) 『悲しみよこんにちは』におけるセシルの葛藤と愛の存在(★優秀論文) ガストン・バシュラールの思想体系 ─その方法論における相補的な関係─ ファッション観はどのように生まれ育つのかー日仏比較を通じて マルキ・ド・サドにおける「我慢しないこと」と「幸せ」の関係性 教育は芸術のために何ができるのか ―日仏における芸術と教育の関係性― ■2021年度題目 ジュール・ミシュレの歴史叙述とそのスタイル —『フランス革命史』における「フランス」の人格化と革命空間へのいざない— (★★超・優秀論文) 美的感覚創出に関する一考察 ~フランスと日本の庭園の在り方を事例に~ フランスと日本における造園技師の育成モデルの比較と考察 ■2020年度題目 宝塚歌劇団が演劇作品に与える影響(★優秀論文) フランスにおける日本サブカルチャーの受容とメディアミックス作品の海外進出に見られる課題 フランスと日本におけるテーブルマナーの差 『星の王子さま』と著者サン=テグジュペリの人生 ■田口ゼミでは、卒論執筆に向けた発表会と、ゼミ全体でのグループ発表会が、大きな軸となっています。( 卒論の「添削指導」はきちんと行いますが、いちばん大切なのは、このようにゼミ生全員の前で、自分の考えたことを説得的に語ろうとする訓練です。 ) ゼミに興味がある人は、以下の記事で雰囲気をつかんでみてください。 田口ゼミ:最終発表会の様子 (chuo-bun-futsubun-gobun.blogspot.com) 田口ゼミ:見学会、第二発表会の準備、ESを意識した報告練習 (ch