田口ゼミ:2024年度のゼミ内容
★2024年度より、翻訳を提出しても「卒業論文」(8単位)としては認められません!
田口 卓臣(たぐち・たくみ)
授業内容:
★1 このゼミは、「完全グループワーク制」です。教員が正解を押しつけることはありません。「体験というプロセス」の中でつかんだことが、本物の知識になるからです。
★2 ゼミ生は、ほぼ毎回、「共同作業を通したアウトプット」をおこないます。いろんな人と一緒に、同じ作品を読み、話し合い、成果物を作り、人前で発表します。毎授業ごとの作業報告、レポートや計画書の書き方について、いろんな人と協力しながら、「自分たちで発見」していきます。
★3 このゼミでは、「遊び」や「自由創作」を取り入れていきます。一つの作品を読んで浮上した人物関係やイメージをもとに、グループで絵を描いたり、独自のシナリオや続篇を実験的に作ったりします。その目的は、柔軟で、多彩なアイディアを生み出す練習をする、という点にあります。
★4 このゼミでは、ゼミ出身のOB・OGとのつながりを大切にしています。毎年、OB・OGをゼミに招き、「仕事」「進路」「就活」について、一緒に考える場を設けています。OB・OGは、皆さんの気持ちを理解した上で、さまざまなアドヴァイスをくれる心強い先輩たちです。皆さんも、卒業後は、そのような先輩になってください。
▽内容紹介
このゼミでは、毎年1つのテーマを設定し、フランスの文学や思想、映画、マンガ、音楽、社会問題などを考察しています。これまで扱ったテーマは、「幸福」「世間」「「私」とは何か?」「心と身体」などです。2024年度のテーマは、「家族」です。(作中人物の「家族」や「家庭環境」に焦点を当てながら、分析を進めていきます。)
授業は「1グループ=4~5名」のグループに分かれ、ディスカッションを中心に進めます。ほぼ毎回、それぞれの予習が不可欠となります。自分たちでLINEグループを作り、資料を調べ、役割分担やスケジュールを決め、授業時間外の連絡やリハーサルを重ねた上で、1年間で数回分のグループ発表(全員参加)をしてもらいます。また、その間には、何度もゼミ全体への進捗報告や、プレゼンをしていただきます。
つまり、ゼミ生同士の積極的なやりとり、リサーチ、時間管理、相互調整などが、欠かせません。教員からの指示や解説を待つだけの人、他人と協力するのが苦手な人は、このゼミには向いていません。しかし、逆に言えば、やる気のある人同士がきちんと組めば、ゼミでの共同作業は本当に楽しい時間になるでしょう。(現に、居眠り、内職、無断欠席は、ゼロです。)
現在、ゼミには、4年生14人、3年生14人が所属していますが、24年度は15名を受け入れることにしました。極端に人数を増やすと、教員の管理が不可能になり、グループワーク自体が成立しなくなるので、この人数に留めています。
なお、前期の授業期間中は、毎回「グループ構成」を変えていきます。機械的にグループワークの場を設定しても、「約30名」という人数規模になると、そう簡単にディスカッションが機能するわけではありません。この問題を解決するために、私のゼミでは、できるだけ多くの「知らないひと同士」(先輩・後輩同士、同級生同士)がお互いを認識し、きちんと信頼関係を築きながら、共同作業に当たれるよう、グループメンバーを頻繁に変えています。このことによって、私のゼミ生は、ゼミ以外の授業でも情報交換したり、一緒に食事や飲み会に行ったりするようになります。他のゼミにはない特徴なので、ぜひ理解しておいてください。
このほか、本ゼミでは、OB・OGを交えた進路トーク、ライティング・ラボの先輩によるレポート相談会、ゼミ生が幹事をつとめる懇親会、田口宅でのBBQパーティーなどを、毎年の恒例としておこなっています。
もしも、皆さんの要望が強ければ、OB・OGも参加可能な形で「ゼミ合宿」の開催を視野に入れています。もちろん、どうするかを決める主体は、学生です。(「自分たちで発見」という原則を思い出してください。)
▽ゼミ全体の方針
このゼミでは、皆さんの議論を通して必要性が生じた場合、フランスや日本以外の文学や文化、社会問題にも目を向ける準備ができています。ただし、教員が配布する資料は、必ず予習し、メモを取り、その上で授業に出てください。それをする自信がない人は、このゼミには向いていません。また、manabaでの連絡や確認は必須になりますので、いつも注意してください。
田口ゼミで「卒業論文」(4年次)を選択する人は、フランスに関わることなら、どんなテーマを選んでも構いません。ただし、ゼミ生全員の前で、複数回の中間発表をしてもらいます。同じゼミの仲間が、どのような問題に取り組んでいるのかを知ることは、貴重な学びの場です。
発表の準備は楽ではありませんが、「この問題に自力で取り組んでみたい!」という意欲がある人なら、十分に楽しく過ごせるでしょう。勉強の「楽しさ」は、「苦しさ」を乗り越えた後にこそ、実感できます。
田口ゼミで「卒業課題研究」(4年次)を選択する人は、各年度に扱うテーマに基づいて書いてもらいます。例えば、2024年度に卒業課題研究に取り組むゼミ生(現3年次)は、「家族」について執筆することになります。
私のゼミでは、卒論でも卒業課題研究でも、「翻訳」の提出は認めません。その代わり、2024年度より、「創作課題」を導入できないか検討中です。
田口ゼミでは、前期末と後期末に、A4×2枚以上のレポートを提出してもらいます。そのレポートは、私が添削し、コメントを付した上で、全員に返却します。ゼミ生は、その返却レポートを確認し、次回のレポート執筆や、卒論執筆などに生かしていくことになります。ゼミ時間の中で、自分たちで文章の書き方を学んでいくことも大切ですが、このような個々のやりとりを通して、自分の文章のブラッシュアップをしていくことも、非常に大切です。
▽ゼミの雰囲気
ゼミの雰囲気を知りたい人は、以下のページを確認してみてください。
田口ゼミ:最終発表会の様子
(chuo-bun-futsubun-gobun.blogspot.com)
田口ゼミ:見学会、第二発表会の準備、ESを意識した報告練習 (chuo-bun-futsubun-gobun.blogspot.com)
田口ゼミ:お手本レポート、論文紹介
(chuo-bun-futsubun-gobun.blogspot.com)
田口ゼミ:OB・OGトーク、後半の授業模様 (chuo-bun-futsubun-gobun.blogspot.com)
★手短に雰囲気が分かる動画(1分30秒)
田口ゼミ(2023年度)グループワークの様子 (youtube.com)
★ゼミ見学
2023年11月15日(水)、11月22日(水)の5限に、希望者によるゼミ見学会を開催しました。見学参加者は、11名でした。
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