夏休みに読みたいフランス文学

 仏文基礎演習(1年次)の授業で、「手軽に読めるフランス文学の作品を教えてください」というリクエストがありました。

 日本語訳で読むなら、光文社古典新訳文庫は、読みやすい新訳でお勧めです。

 光文社古典新訳文庫

 アラン、ヴィアン、ヴェルヌ、ヴォルテール、カミュ、コクトー、コレット、コンスタン、サン=テグジュペリ、ジッド、ジュネ、シュペルヴィエル、スタンダール、ゾラ、デュマ、デュラス、バタイユ、バルザック、フローベール、マンディアルグ、ミュッセ、メリメ、モーパッサン、ラディゲ、ルソー、ルナールなど、、、

 錚々たる文学者の作品を手軽に読むことができます。

 値段が安い、というのもお勧めです。


 今回は、特に若いうちに読んでおいてほしいものを挙げてみます。青春時代に読むことで、後々の「心」の財産になるような作品ばかりです。リンクには、短い解説もあって参考になります。

ヴィアン『うたかたの日々』

コクトー『恐るべき子供たち』

コレット『青い麦』

サン=テグジュペリ『夜間飛行』

ジッド『狭き門』

ラディゲ『肉体の悪魔』

ルソー『孤独な散歩者の夢想』

ルナール『にんじん』

シュペルヴィエル『ひとさらい』

 すぐに分からなくても、まったく問題なし。

 むしろ、「ひっかかり」や「違和感」の多い作品ほど、長い時間をかけて、しっかりと「心」の養分になるのです。

 すぐに役立つものは、すぐに役に立たなくなります。今の世の中は、そんなもので溢れ返っています。

 どうか「すぐに役に立つ」わけではない、息の長い作品を、夏休み中に1冊でも読んでみてください!


【補足】

授業では、読み応えのある短編集や、重厚な長編小説、さらに真剣に社会問題を考えるための名作なども紹介しましたが、また別の機会にアップしてみます。

コメント

このブログの人気の投稿

田口ゼミ:就活トーク、後半の授業模様

公開研究会:ウェルベックはなにゆえ現代世界を嫌悪するのか?

田口ゼミ:卒論発表、懇親会