田口ゼミ:2023年度ゼミの内容

 田口 卓臣 教員のゼミ紹介です。

授業内容: 

★教員の与える知識や解答ではなく、考え方、読み方、議論や発表の仕方、論文の書き方について、ゼミ生同士の主体的な協力作業を通じて、学んでみたいという人は、田口ゼミに来てください★

私のゼミでは毎年、一つのテーマを設定し、フランスの文学や思想、映画、マンガ、音楽、社会問題などを考察しています。これまで扱ったテーマは、「利己と利他」、「幸福」、「人間関係、世間、空気」、「「私」とは何か?」です。

2023年度のテーマは、「心と身体」です。

 授業は「1グループ=4~5名」のグループに分かれ、ディスカッションを中心に進めます。毎回、皆さんが事前の準備をすることが不可欠となります。自分たちで資料を調べ、役割分担やスケジュールを決め、数回分のグループ発表(全員参加)をこなしてもらいます。つまり、ゼミ生同士の積極的なやりとり、リサーチ、調整などが欠かせません。教員の課題を解くだけの人、他人と協力するのが苦手な人は、このゼミには向きません。現在、ゼミには、4年生14人、3年生14人が所属していますが、「様々な考えの人と話しあえて楽しい」「グループワークが就活に役立った」という感想を寄せてくれます。

 私のゼミで「卒業論文」(4年次)を選択する人は、フランスに関わることならどんなテーマを選んでも構いません。ただし、必ず、複数回、ゼミ生全員の前で中間発表をしてもらいます。この発表はゼミ生全員にとって、重要な勉強の場です。発表の準備は決して楽ではありませんが、「これが知りたい! このテーマをみんなと話してみたい!」という意欲さえあれば、楽しく過ごせるでしょう。

 私のゼミで「卒業課題研究」(4年次)を選択する人は、各年度に扱うテーマに基づいて書いてもらいます。例えば、2023年度に卒業課題研究に取り組むゼミ生(現3年次)は、「心と身体」について執筆することになります。2024年度以降のゼミ・テーマは決めていませんが、前年度に扱ったことと連続性のあるテーマを設定するつもりです。なお、卒論か卒業課題研究かにかかわらず、「翻訳」の提出は一切受け付けません。

 私の専門は、1718世紀フランスの思想と文学です。この時代は、傑出した「古典」の時代であり、現代文化の基盤を作りました。しかし、このゼミでは、皆さんが自由に課題を設定して構いません。ディスカッションを通して必然性が生じれば、フランスや日本以外の文学や文化、社会問題にも目を向けていきましょう。私から資料を配布するときは、コピー配布やmanabaでの閲覧が主軸になるので、確認を怠らないでください。

念のため、補足します。「自由に考えて、楽しく話し合う」とは、単なる思いつきを雑談していればいい、ということではありません。内容的な深みを持った考えを展開するためには、みんなで共通の資料をきちんと読み、必ずしも共感できないような素材と向きあうことも必要です。面倒な作業を経なければ、本当に意味のある議論などできるわけはありません。この点はくれぐれも誤解しないでください。

このゼミでは、ゼミ希望アンケート期間中に限り、ゼミ見学会を開催しています。見学希望者は、所定の様式に従って事前連絡の上、ゼミを見学することができます。

ただし、年々、希望者数が増加しているため、希望すれば自動的にゼミに入れる、というわけではないこともお伝えしておきます。

 

最後に、ゼミの雰囲気や、ゼミ生のメッセージは、以下の動画で確認してください。

・グループワークの雰囲気(130秒) https://www.youtube.com/watch?v=I8yI-OoqYbs

・田口ゼミ紹介:10人のゼミ生が、後輩の皆さんにメッセージを語ってくれました。

(1)  3人 https://www.youtube.com/watch?v=6nfjVaQ7QpQ

(2)  4人 https://www.youtube.com/watch?v=qwxVYSYePDY

(3)   3人 https://www.youtube.com/watch?v=Www9fxbHztA

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