フランス詩:ブルトンの詩が「わかりやすい」?

 こんにちは、前之園です。今学期のフランス詩の授業では、私の専門とするアンドレ・ブルトンという詩人の詩を解説しています。一つの作品ごとに解説回とグループワーク回の2回の授業を使って、これまで3つの詩篇を紹介してきました。3つ目の詩の授業で、少し驚いたことがあったのでここに書かせてもらいます。

 なにに驚いたかというと、「この作品は、これまで読んできた詩よりも分かりやすい」という感想が多く聞かれたのです。

 え、ブルトンの詩が分かりやすいって?!

 おそらくフランス人でも彼の詩を「分かりやすい」と形容する人は少ないはずです。確かにこれまで授業で取り上げた作品は、いわゆる「自動記述」で書かれたもので、お世辞にも読みやすいものではありませんでした。それと比べれば今回の詩は比較的分かりやすいのかもしれません。とはいえ、教える側としては、嬉しい驚きです。

 はたして本当に今回の詩が「分かりやすい」のかどうか、授業での解説の様子を公開しますので(45分、長いです)、興味のある方は確かめてみて下さい。





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