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田口ゼミ:2025年度OBトーク、この間のゼミの流れ

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  田口卓臣教員のゼミでは、OB・OGトークを開催しました。  最前列が、講師を務めてくださったOB・OGの皆さん。  多忙な仕事の合間を縫って駆けつけてくださった皆さん、沢山の貴重な話をありがとうございました! そばで聴いている私にも、たいへん勉強になりました!  イベント終了後は、そのまま懇親会へ。   先輩たちの話に耳を傾けるゼミの皆さん。 そして、昨年度卒のゼミOBも2名、懇親会に駆けつけてくれました。ありがとうございます! 中大公式HPにアップしたイベント報告文は、こちらからどうぞ。 文学部教授 田口卓臣のゼミにおいて、OBトークを開催しました | 中央大学 *    *    *    *    * この間のゼミの流れも、振り返ってみます。 1:卒論発表会(2回)+優秀卒論の分析(1回) 2: モーパッサンの短篇小説を教材として(3回) ・主人公たちが向かったパリ郊外への道のりについて、「観光案内地図」を作る。 ・主人公たちの容姿、性格、関係を解読し、「地図」の中に描き込む。 ・原作を踏まえた上で、「続篇」を自由創作。台本を作り、全員参加で寸劇発表。 ★卒論発表会の様子 ・司会+発表(すべて、ゼミ生が運営) ・質疑応答+発表内容の 振り返り ・過去の優秀卒論の検討会 ★「観光案内地図」に、人物を描き込み、その趣旨を発表 ・途中の作業は、本気モード(原作の読解、図案化、切り貼り) ★「続篇」のシナリオを作り、寸劇発表 ・ナレーション、役柄、台本、アドリブなど、すべて自分たちで演出。 ・船乗りが色々と絡んでくるシーン ・ナンパしにきた若者が、ポーズを決めるシーン。観客からは、「素のままだぞ!」という合いの手が…。 ・不倫になりかけた人物関係を、鮮やかに回収したグループ ・マダムが川辺で転ぶという演出。実は、原作のかゆいところに手が届いています。 ・「10年後」の設定で、原作の場面を振り返るという台本。これも原作のエッセンスに肉薄。 ・「4年後」、ピクニック先で、鉢合わせになったカップル。原作の本質をよく捉えていました。 ★どの台本も、皆さんのパフォーマンスも、教員の予想を超えて素晴らしく、たいへん楽しく鑑賞できました。 ★以下は、創作シナリオの一部 ・原作の内容を丁寧に議論することで、一つ一つのユニークな台本ができあがりました。みなさん、お疲れさまで...

田口ゼミ:BD分析に基づく「おすすめ料理セット」の創作

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 田口卓臣教員のゼミでは、この間、とある料理マンガのフランス語訳(フランスでベストセラー)を、様々な角度から分析してきました。  その分析の締めくくりとして、グループごとの「おすすめ料理セット」を制作中。 じっくりと練ったプランをもとに、どんどん描きこんでいきます。 作業が一段落。さらに工夫ができないか、もう一つ踏み込んだ話し合いを開始。 セットの「売り方」について、最後のアイディア出し。  ただ遊んでいるだけ・・・に見えるかもしれませんが、まったく違います。  この作業の前に、フランス語調べ、BDのシーン確認、舞台となった町の現状リサーチなど、予備的考察を何度も重ねました。  1:マンガの主人公は、どの店で、どんな料理を食べたのか。その特徴、値段、食材は?(モデルとなったお店まで、調べ上げました)  2:主人公は、どんな<フランス語の音>を立てながら、飲食しているのか。(最新の言語学では、人間とAIの違いの指標として、擬音語やオノマトペが注目されています)  3: 主人公はどんな町に来たのか。その町は、どんな食文化で有名なのか? そこには、どんな住民の多様性があるのか? マンガのお店に出てくるお客さんたちは、どういう立場や階層と推定されるか?  このゼミでは、スマホはリサーチ、資料確認、グループ共有、アイディア・チェックのための欠かせない道具です。がんがん使って、作業を進めていきます。(外部と通信している暇はありません)  以下は、リサーチ結果を共有していくためのワークシートの抜粋。    こうした 予習+議論+再検討 のプロセスを経た上で、  「このお店のオーナーになって、お店に来る客層を想定しつつ、どんな料理を提供すればよいか、どんなキャッチコピーでアピールするかを、考えなさい」  という課題に答えてもらったのが、「おすすめ料理セット」の創作 です。  事前作業中は、かなり色々と熟考。  「これって、新商品のアイディア出し練習みたいなもんかな?」というつぶやきが聞こえてきたのは、うれしかったですね。1年前から温めてきた甲斐がありました。  以下は、発表風景。  6つのグループの成果物は、こちら。   町やお店の特性、客層やターゲット、 セットの組み合わせ、料理と飲み物の相性、食材の産地、 値段や 販売のための一工夫、ポスター・デザインなど、様々なアイディアを出...

田口ゼミ:懇親会、映画分析、ディクテ

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 田口卓臣教員のゼミでは、懇親会を開催しました。 懇親会は教員にとって、皆さんがどんなことを頑張っているか、どんな苦労をしているかを知る貴重な勉強の場です。 ドスコイ、ピン・ポン・パン! ありがとうございます。 これだけの人数規模を取りまとめ、集金や座席の割り振りまでしてくださった幹事の皆さんにも感謝!  この間のゼミの流れは――。  せっかく作ったので、もう一度、プロフィール冊子をもとにフリートーク。 もちろん、作業も進めます。 分析対象は、映画『大統領の料理人』。どんな「食」の模様が描かれているかを、様々な角度からアプローチ。  グループは、授業回ごとに、だいたい2回変えています。また、1回目のグループでたどり着いた答えを、2回目のグループで共有しつつ、異論を提示し合ったり、考え方を修正したり、もう一度、解釈を作り直したりしていきます。  このやり方で進めていくと、教員が逐一「正解」を提示するために介入しなくても、かなりの高確率で、自分たちだけで「答え」にたどり着きます。(もちろん、基本的な事実誤認などに気づいたら、そのつど教員サイドから声かけします。)  このゼミでは、このように「自分たちで発見していく」プロセスを重視しています。教員からの「正解」提示が欲しい、という人は、このゼミには向いていません。 また、フランス語のディクテ(かなり早口!)もやってみました。グループで互いに確認していくと、まったく聴き取れなかった単語や表現も、少しずつ分かる部分が出てきます。 次回以降は、「食」をめぐるバンドデシネに挑戦! ■これまでの流れ 田口ゼミ:プロフィール冊子でお互いを知る 田口ゼミ:初回ワールドカフェ、そしていきなり発表へ

田口ゼミ:プロフィール冊子でお互いを知る

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田口卓臣教員のゼミ第3回の光景――。  思わず笑ってしまう話題が出た模様。 ひとりのメンバーから紹介されたエピソードに、驚きの表情。 こちらはまた別の話題で、話に花が咲いています。 以上はすべて、田口ゼミで作った「プロフィール冊子」をめくりながら、お互いに対して、さまざまな質問と応答をしているシーンです。 「プロフィール冊子」とは、以下のような、手製パンフレット(ホチキス止め・・・汗)。 表紙のデザイン、各ページのフォーマットづくり、それぞれのプロフィールの書き込み、すべて、ゼミのみなさんの手作りで出来上がりました(ご協力ありがとうございます!)。 一人一人のプロフィールを確かめながら、相手の話を聴いたり、自分の話をしたりすると、さらに新しいエピソードが飛び出してくるので、そのままアイスブレイクになります。 そばで聴いている教員にとっても、貴重な時間となりました。ありがとうございました。     *       *       * この間、第2回、第3回、とフランス語もみっちりやってきました。 シャンソンの歌詞を分析し、時制や文法を各グループで、細かくチェック。 シャンソンの中に登場した「食」に関するキーワードを、どんどん抜き出していきます。  歌詞の骨格となるいくつかの文の意味や、歌詞全体のストーリーについても、グループ共同で検証中。1授業回の中でグループを変更し、1回目のグループワークでたどり着いた「答え」を改めて、自分たちで再検証します。 だんだん、ゼミ全体のエンジンがかかってきました! さて、GW中の宿題は、あるフランス映画の鑑賞です。 全員、あらかじめその映画を見た上で、次なるグループワークにのぞみます。 BON COURAGE! ★2025年度ゼミの流れ 田口ゼミ:初回ワールドカフェ、そしていきなり発表へ 田口ゼミ:2025年度のゼミ内容