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最終講義のお知らせ:小野潮先生「3人の自伝作家:ルソー、シャトーブリアン、スタンダール」

  中央大学文学部 フランス語文学文化専攻 小野潮教授 最終講義のお知らせ 中央大学文学部フランス語文学文化専攻 小野潮先生は、2026年3月をもちまして ご定年を迎えられ、中央大学の教壇を去られることになりました。 つきましては小野先生の最終講義および懇親会を開催したいと存じ ます。 ご多忙の中まことに恐縮ですが皆様のご出席を賜りたく、 お願いかたがたご案内申し上げます。 ◆ 最 終 講 義  日 時 : 2026年1月24日(土)午後1時30分 ~ 午後3時 会 場 : 中央大学多摩キャンパス FOREST GATEWAY CHUO3階 ホール 題 目 : 3人の自伝作家:ルソー、シャトーブリアン、スタンダール     ◆ 懇 親 会 日 時 : 2026年1月24日(土) 午後4時 ~ 午後6時 会 場 : 中央大学多摩キャンパス 大学生協ヒルトップ棟 2 階 会 費 : 一般 6,000円(大学院生・学生 1,000円) 懇親会のご出席につきましては、 2025年12月22日(月) ま でに、 以下の申し込みフォームよりお申し込みください。   ※懇親会は事前登録制とさせて頂き、 当日のご参加お申し込みおよび会費の お支払いはご遠慮させて頂きたく存じます。 何卒ご理解の程お願い申し上げます。 https://forms.gle/ DcGrXt8wq9Y84jpY9

前之園ゼミ:2026年度の内容

前之園 望 (まえのその・のぞむ) 授業内容:  本ゼミの履修生には、授業の前後及び授業時間中に、グループワークを含む多くの課題に取り組んでもらいます。ゼミへの参加を重視しますので、特別な事情なく半期につき 5 回以上欠席された方は成績評価の対象とはなりません。また、欠席は事前連絡を原則とします。 2026 年度前期は、アンドレ・ブルトンの『狂気の愛』( 1937 )を扱います。本作品は全部で 7 章からなりますが、 2026 年度は第 4 章を中心に精読します。第 7 章を除く、第 1 章から第 6 章までは、もともとは単独記事として雑誌に発表された文章ですが、一冊の本としてまとめられると、一貫したテーマのようなものが浮かび上がってきます。履修生は、授業が始まるまでに本書を通読して、全体の流れを把握しておいてください。グループディスカッションと発表を通して、考えを深めてもらいます。その一方で、学術論文の探し方・読み方・書き方、パワーポイントによる資料(動画)作成方法の基本も紹介します。 夏休み中には、任意のフランス文学作品の研究論文を紹介する「論文紹介動画」、フランス文学作品の楽しみ方を紹介する「フランス文学作品紹介動画」を作成してもらいます。〈ネタ集め〉として、今のうちからフランス文学作品を読んでおいてください。また、夏休みに日本国内でできるフランス文化(につながるような)体験をしてもらい、その概要を後期に発表してもらいます。 YouTube チャンネル「前之園望の研究室」にゼミ生の作成した動画の一部を紹介しています。 https://www.youtube.com/@nozomu_maenosono_chuo     後期は、夏休みフランス文化体験報告会、卒論・卒研中間発表会などを行ってから、夏休みに提出してもらった「論文紹介動画」に関するグループディスカッションを行います。授業準備として、動画で紹介されている論文を毎回 2 本程度読むことが必要になります。 成績は、授業への参加度とレポート内容に基づいて評価を行います。 ゼミへの参加度が低い場合は、単位は出ません。   本ゼミは以下のような方を歓迎しま...

田口ゼミ:2026年度の内容

田口 卓臣 (たぐち・たくみ)   授業内容 :    ★再来年度( 2027 年度)、田口教員はゼミを開催しません(研究促進期間のため)。もちろん、来年度( 2026 年度)は、ゼミ開催します。田口ゼミの方針に共感する人の参加を歓迎します。 ★田口ゼミの雰囲気 ▽ 2025 後期・第 1 発表会に向けたグループワーク(動画 1 分 50 秒) https://www.youtube.com/watch?v=SjkCqsq1FJQ ▽ 2025 前期・グループでシナリオ創作(動画 1 分) https://www.youtube.com/watch?v=Q0jQQ-oZwnc ★ 田口ゼミの特徴 1: 完全グループワーク制 です。前期は毎回グループを変え、後期は 3 回の大きな発表会(1回は卒論発表会)に向けて、様々な人と共同作業します。「答え」は自分たちで見つけていきます。 2:毎回、 アウトプット をおこないます。色んな人と一緒に、同じ題材について話し合い、成果物を作り、人前で発表します。毎回の作業報告、レポート、計画書の進め方について、 自分たちで発見 していきます。 3: 自由創作 を 取り入れています。作品の登場人物に基づいて、創作画、シナリオ、原作の「続篇」をグループで共同制作します。これは、柔軟なアイディアを生み出す練習となります。 4: このゼミに入った OB ・ OG や先輩たちからは、以下のようなメッセージが多く寄せられます。「ゼミで普通にやっていたことが、 仕事の役に立った 」、「 積極性 が身についた」、「 自分の意見をきちんと伝える力 がついた」、「異なる考えを踏まえて、 新しいアイディアを生み出すプロセス が楽しかった」など。   ★概要紹介 ゼミには現在、 32 名が在籍しています(そのうち、現 3 年生は 15 名)。 毎年、1つのテーマを設定し、フランスの文学、映画、マンガ、シャンソン、フレンチ・ポップを扱ってきました。これまで扱ったテーマは、「幸福」、「心と身体」、「家族」、「食(フランス語で、 manger )」です。 2026 年度のゼミ・テーマは、ゼミ生の投票によって、衣食住の「衣」(フランス語で、 s’habiller )と決まりました 。衣服、よそ...

フェリエゼミ:2026年度の内容

Michaël FERRIER (ミカエル・フェリエ)   テーマ: Langue , littérature et politique chez les écrivains d’expression française 1) 授業概要・内容 : il s’agit d’étudier dans ce cours des écrivains d’expression française d’Europe, d’Afrique, des Caraïbes et de l’Océan indien. Pour chacune de ces zones géographiques , nous lirons des extraits de textes (écrivains du XX e siècle et contemporains), en portant notre attention sur leur extraordinaire fécondité linguistique, leurs ressources poétiques et politiques, et les enjeux dont ils sont porteurs «  pour l’écriture et pour la pensée  » en ce début de XXI e siècle. 2) 作家 : Amadou HAMPATE BA (Mali) , Aimé CÉSAIRE (Martinique) , Édouard GLISSANT et Patrick CHAMOISEAU (Martinique), Maryse CONDÉ (Guadeloupe), Kateb YACINE (Algérie), Abdelkébir KHATIBI (Maroc), Agota KRISTOF (Hongrie), Milan KUNDERA (Tchéquie), Emil CIORAN (Roumanie), Réjean DUCHARME (Canada) , Axel GAUVIN (La Réunion), Jean-Mar...

学谷ゼミ:2026年度の内容

学谷 亮 (がくたに・りょう) 授業内容   このゼミでは「 真っ当に文章を読めて、真っ当な文章が書ける若者 」を一人でも多く育てることを目指しています。教員である私は、皆さんの人格と自主性を最大限に尊重して指導にあたります。そのため、 一人一人が主体的に活動する必要があります 。私のゼミに入られる方には、以下の 3 点を厳守していただきます。   ( 1 )このゼミでは、毎回の授業で最低 1 回は発言しなければなりません。 授業中に発言した方にのみ出席カードが渡されるシステムですので、発言がない場合は出席と見なされません。また、半期で 5 回以上の欠席がある場合、原則として単位は取得できません。 ( 2 )このゼミの構成員は、全員が自立した大人でなければなりません。 ここでの「大人」とは、 自らの頭で思考しようとする意欲をもち、自分自身の行動に責任をもつ人間 という意味です。 ( 3 )このゼミで卒業論文・卒業課題研究に取り組む方は、自ら計画的に文献を集め、読み、思考し、執筆を進めなければなりません。 教員は、論文をよりよいものにするための「相談役」に過ぎません。したがって、「すべてを教員にお膳立てしてもらいたい」と考える方には、このゼミは全く不向きです。 口を開けて待っているだけでは、論文は書けません。   〈参考:学谷ゼミの卒論執筆モデルコース〉 3 年次夏休み:現段階での興味関心に基づく文献調査(論文 3 本の読破と要約作成) 3 年次後期:第 1 回個人面談(文献調査に基づくテーマの絞り込み) 4 年次前期:第 2 回個人面談(テーマの決定)、スーパーバイズド・リーディングス(テーマに関する重要文献 3 冊の読破と要約作成) 4 年次夏休み:卒論構成案と参考文献リスト作成 4 年次後期:第 3 回個人面談(卒論構成に関するアドバイス)、卒論構成案に基づく中間発表、卒論執筆(執筆中は随時個人面談可)   授業内容  このゼミでは、 詩を中心とするフランス近現代文学と、日仏交流史・日仏比較文学に関するフランス語テクスト を研究します。講読するフランス語テクストは、偶数年度は韻文作品、奇数年度は散文作品を取り上げています。また、前期の間は日本語で書かれた教科書を用いて、学...

田口ゼミ:2025年度OBトーク、この間のゼミの流れ

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  田口卓臣教員のゼミでは、OB・OGトークを開催しました。  最前列が、講師を務めてくださったOB・OGの皆さん。  多忙な仕事の合間を縫って駆けつけてくださった皆さん、沢山の貴重な話をありがとうございました! そばで聴いている私にも、たいへん勉強になりました!  イベント終了後は、そのまま懇親会へ。   先輩たちの話に耳を傾けるゼミの皆さん。 そして、昨年度卒のゼミOBも2名、懇親会に駆けつけてくれました。ありがとうございます! 中大公式HPにアップしたイベント報告文は、こちらからどうぞ。 文学部教授 田口卓臣のゼミにおいて、OBトークを開催しました | 中央大学 *    *    *    *    * この間のゼミの流れも、振り返ってみます。 1:卒論発表会(2回)+優秀卒論の分析(1回) 2: モーパッサンの短篇小説を教材として(3回) ・主人公たちが向かったパリ郊外への道のりについて、「観光案内地図」を作る。 ・主人公たちの容姿、性格、関係を解読し、「地図」の中に描き込む。 ・原作を踏まえた上で、「続篇」を自由創作。台本を作り、全員参加で寸劇発表。 ★卒論発表会の様子 ・司会+発表(すべて、ゼミ生が運営) ・質疑応答+発表内容の 振り返り ・過去の優秀卒論の検討会 ★「観光案内地図」に、人物を描き込み、その趣旨を発表 ・途中の作業は、本気モード(原作の読解、図案化、切り貼り) ★「続篇」のシナリオを作り、寸劇発表 ・ナレーション、役柄、台本、アドリブなど、すべて自分たちで演出。 ・船乗りが色々と絡んでくるシーン ・ナンパしにきた若者が、ポーズを決めるシーン。観客からは、「素のままだぞ!」という合いの手が…。 ・不倫になりかけた人物関係を、鮮やかに回収したグループ ・マダムが川辺で転ぶという演出。実は、原作のかゆいところに手が届いています。 ・「10年後」の設定で、原作の場面を振り返るという台本。これも原作のエッセンスに肉薄。 ・「4年後」、ピクニック先で、鉢合わせになったカップル。原作の本質をよく捉えていました。 ★どの台本も、皆さんのパフォーマンスも、教員の予想を超えて素晴らしく、たいへん楽しく鑑賞できました。 ★以下は、創作シナリオの一部 ・原作の内容を丁寧に議論することで、一つ一つのユニークな台本ができあがりました。みなさん、お疲れさまで...

田口ゼミ:BD分析に基づく「おすすめ料理セット」の創作

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 田口卓臣教員のゼミでは、この間、とある料理マンガのフランス語訳(フランスでベストセラー)を、様々な角度から分析してきました。  その分析の締めくくりとして、グループごとの「おすすめ料理セット」を制作中。 じっくりと練ったプランをもとに、どんどん描きこんでいきます。 作業が一段落。さらに工夫ができないか、もう一つ踏み込んだ話し合いを開始。 セットの「売り方」について、最後のアイディア出し。  ただ遊んでいるだけ・・・に見えるかもしれませんが、まったく違います。  この作業の前に、フランス語調べ、BDのシーン確認、舞台となった町の現状リサーチなど、予備的考察を何度も重ねました。  1:マンガの主人公は、どの店で、どんな料理を食べたのか。その特徴、値段、食材は?(モデルとなったお店まで、調べ上げました)  2:主人公は、どんな<フランス語の音>を立てながら、飲食しているのか。(最新の言語学では、人間とAIの違いの指標として、擬音語やオノマトペが注目されています)  3: 主人公はどんな町に来たのか。その町は、どんな食文化で有名なのか? そこには、どんな住民の多様性があるのか? マンガのお店に出てくるお客さんたちは、どういう立場や階層と推定されるか?  このゼミでは、スマホはリサーチ、資料確認、グループ共有、アイディア・チェックのための欠かせない道具です。がんがん使って、作業を進めていきます。(外部と通信している暇はありません)  以下は、リサーチ結果を共有していくためのワークシートの抜粋。    こうした 予習+議論+再検討 のプロセスを経た上で、  「このお店のオーナーになって、お店に来る客層を想定しつつ、どんな料理を提供すればよいか、どんなキャッチコピーでアピールするかを、考えなさい」  という課題に答えてもらったのが、「おすすめ料理セット」の創作 です。  事前作業中は、かなり色々と熟考。  「これって、新商品のアイディア出し練習みたいなもんかな?」というつぶやきが聞こえてきたのは、うれしかったですね。1年前から温めてきた甲斐がありました。  以下は、発表風景。  6つのグループの成果物は、こちら。   町やお店の特性、客層やターゲット、 セットの組み合わせ、料理と飲み物の相性、食材の産地、 値段や 販売のための一工夫、ポスター・デザインなど、様々なアイディアを出...

田口ゼミ:懇親会、映画分析、ディクテ

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 田口卓臣教員のゼミでは、懇親会を開催しました。 懇親会は教員にとって、皆さんがどんなことを頑張っているか、どんな苦労をしているかを知る貴重な勉強の場です。 ドスコイ、ピン・ポン・パン! ありがとうございます。 これだけの人数規模を取りまとめ、集金や座席の割り振りまでしてくださった幹事の皆さんにも感謝!  この間のゼミの流れは――。  せっかく作ったので、もう一度、プロフィール冊子をもとにフリートーク。 もちろん、作業も進めます。 分析対象は、映画『大統領の料理人』。どんな「食」の模様が描かれているかを、様々な角度からアプローチ。  グループは、授業回ごとに、だいたい2回変えています。また、1回目のグループでたどり着いた答えを、2回目のグループで共有しつつ、異論を提示し合ったり、考え方を修正したり、もう一度、解釈を作り直したりしていきます。  このやり方で進めていくと、教員が逐一「正解」を提示するために介入しなくても、かなりの高確率で、自分たちだけで「答え」にたどり着きます。(もちろん、基本的な事実誤認などに気づいたら、そのつど教員サイドから声かけします。)  このゼミでは、このように「自分たちで発見していく」プロセスを重視しています。教員からの「正解」提示が欲しい、という人は、このゼミには向いていません。 また、フランス語のディクテ(かなり早口!)もやってみました。グループで互いに確認していくと、まったく聴き取れなかった単語や表現も、少しずつ分かる部分が出てきます。 次回以降は、「食」をめぐるバンドデシネに挑戦! ■これまでの流れ 田口ゼミ:プロフィール冊子でお互いを知る 田口ゼミ:初回ワールドカフェ、そしていきなり発表へ

田口ゼミ:プロフィール冊子でお互いを知る

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田口卓臣教員のゼミ第3回の光景――。  思わず笑ってしまう話題が出た模様。 ひとりのメンバーから紹介されたエピソードに、驚きの表情。 こちらはまた別の話題で、話に花が咲いています。 以上はすべて、田口ゼミで作った「プロフィール冊子」をめくりながら、お互いに対して、さまざまな質問と応答をしているシーンです。 「プロフィール冊子」とは、以下のような、手製パンフレット(ホチキス止め・・・汗)。 表紙のデザイン、各ページのフォーマットづくり、それぞれのプロフィールの書き込み、すべて、ゼミのみなさんの手作りで出来上がりました(ご協力ありがとうございます!)。 一人一人のプロフィールを確かめながら、相手の話を聴いたり、自分の話をしたりすると、さらに新しいエピソードが飛び出してくるので、そのままアイスブレイクになります。 そばで聴いている教員にとっても、貴重な時間となりました。ありがとうございました。     *       *       * この間、第2回、第3回、とフランス語もみっちりやってきました。 シャンソンの歌詞を分析し、時制や文法を各グループで、細かくチェック。 シャンソンの中に登場した「食」に関するキーワードを、どんどん抜き出していきます。  歌詞の骨格となるいくつかの文の意味や、歌詞全体のストーリーについても、グループ共同で検証中。1授業回の中でグループを変更し、1回目のグループワークでたどり着いた「答え」を改めて、自分たちで再検証します。 だんだん、ゼミ全体のエンジンがかかってきました! さて、GW中の宿題は、あるフランス映画の鑑賞です。 全員、あらかじめその映画を見た上で、次なるグループワークにのぞみます。 BON COURAGE! ★2025年度ゼミの流れ 田口ゼミ:初回ワールドカフェ、そしていきなり発表へ 田口ゼミ:2025年度のゼミ内容